皆さん、タフ構文とか、タフ移動とか聞いたことありますか?
英語では Tough movement と呼ばれていて、1967年に Rosenbaum という人が名づけたそうです。
英検、TOEIC、大学受験などで「タフ構文とは何か?」とか「タフ移動について説明しなさい。」などの問題はまず出ないと思うので、名前は覚えなくても良いかもしれません。しかし、この構文を理解しているか、していないかでテストで差がつくこともありますし、理解することによって、より洗練された英語が使えるようになると思います。
さて、タフ移動(タフ構文)についての説明です。
This problem is tough to solve.
この例文では主語 This problem が論理的に他動詞 solve の目的語になります。したがって、下記のように書くこともできます。
It is tough to solve this problem.
To solve this problem is tough.
上記のようなことから Tough movement と名づけられたそうです。また、下記のように、不定詞が自動詞の場合、主語 This river が論理的に自動詞 swim の後の前置詞 in の目的語になります。
This river is dangerous to swim in in winter.
これは下記のように書くこともできます。
It is dangerous to swim in this river in winter.
To swim in this river is dangerous in winter.
タフ移動(タフ構文)についてまとめると、
主語 + be動詞 + 形容詞 + to 他動詞 (他動詞の目的語がない)
主語 + be動詞 + 形容詞 + to 自動詞 + 前置詞 (前置詞の目的語がない)
です。
また、タフ移動(タフ構文)は、to不定詞の副詞的用法で難易形容詞などを修飾する構文と同じだと思います。この構文でよく使われる形容詞は他に下記のようなものがあります。
easy, difficult, hard, impossible, safe, pleasant, comfortable, convenient など